経済ってそういうことだったのか会議
佐藤 雅彦 竹中平蔵
【いわゆる大人本】
目からウロコの「金は天下のまわりもの」。
DANO評価:★★★★☆(満点は★5つ)
「だんご三兄弟」の佐藤 雅彦氏と、
総務大臣(2006/05現在)の竹中 平蔵氏との対談共著作品。
「だんご三兄弟」というと「イラストレーター?」「作曲家?」などと思いがちですが、
佐藤 雅彦氏というのは東大卒の電通を経て慶応の教授という、
超スーパーインテリ。
でもその彼が作り出すキャラクター、「ばざーるでござーる」や「だんご三兄弟」は
老若男女幅広い層で好かれ、
彼の書く文章は「分からないことは恥じゃない。僕もわからないもの。」
という、あくまでもフラットな目線。
本当に頭の良い人というのは、誰にでもわかる言葉で話し、誰にでも分かる文章で書く人のことを言うのだなぁと感動しました。
私の佐藤 雅彦氏への思い入れはさておき、この本でお金の流れや資本社会のことがほぼ把握できました。
時々挿入される佐藤 雅彦氏のイラストがかわいく、また分かりやすいのです。
これでコドモに「お金ってどんどん印刷しちゃえば、日本の借金なんてなくなるじゃない?」なんて言われても、
スマートに分かりやすい比喩で切り返せるわけです。
ま、そんなこと言ってくるガキはしばいてしまいそうですが。
あと、「将来なんかの社長になりたい。」という高校三年生。
社長ほど大変な仕事も他にあるまいに...(2006.06.01)
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