お父さんは心配性(1〜6巻) 岡田あーみん
【漫画(女子向け)】
「早すぎた天才」「少女漫画界に咲くドクダミの花」
DANO評価:★★★★★(満点は★5つ)
小学生〜中学生の頃、私は岡田あーみんの洗礼を受けました。
「お父さんは心配性」は岡田あーみんのデビュー作です。
類まれなるセリフ選びと狂気的な効果音と物語運び。
今考えても、なぜ「りぼん」に連載されていたのかさっぱり分かりません。
心配性のお父さん、佐々木光太郎は一人娘の典子(高校生)のことが
心配でしかたなく、どこへ行くにも何をするにもとにかく気になる。
でもその常軌を逸した心配ぶりは、周りにとってただの迷惑でしかありません。
典子のボーイフレンド北野くんは、殴られ、蹴られ、ドリルで背中をほられ
クワで頭を割られ、崖から落とされ、もう大変。
最初はカッコよかった北野君も、最後はただの変態でした。
最終的には安井さんという美人だけど大変ずれている子持ちの女性と
結婚してハッピーエンドなのですが、その後もこれまたあーみんワールドが。
私はあまりにも「岡田あーみん」に影響を受けすぎて、純粋な少女漫画は
一切読めなくなってしまったし、中学時代など「あーみん」節を出しすぎて
一部の教師にはんぱなく嫌われた思い出があります。
私は岡田あーみんをずっと男性だと思っていましたが、どうやら
女性らしく、しかもネット上で見られる顔写真はかなりの美形。
(本物ならば。)
ちなみに「お父さんは心配性」以降の天才肌を感じた作風は
「すごいよ!!マサルさん―セクシーコマンドー外伝 」の うすた京介。
(2006.07.06)
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