by SPACE DANO

晴天の読み虫。

かなり偏りのある、ドクショ好きなDANOです。アメリカ文学から漫画、雑誌まで、幅広くご紹介します。
【いわゆるバカ本】

できるかな できるかなリターンズ できるかなV3
西原理恵子

【いわゆるバカ本】

できるかなシリーズ 西原理恵子


DANO評価:★★★★☆(満点は★5つ)

うーん、これは「バカ本」扱いするにはあまりにも濃い漫画で、連載は
「SPA!(スパ)」と「ロッキン・オン」に掲載されていたので「男子向け」か
とも思いましたが、やはりこの無頼ぶりはサブカルチャーであろうと、
あえてこのカテゴリーに入れました。

できるかなシリーズは’96〜’03までツギハギのように掲載されていた
作者体験漫画で、「できるかな」の最初の時点では当時問題だった
「もんじゅ」に行ったり、タイに住んだりとロケ地が豊富だったのですが、
最後のほうはふるさとの高知だったり、コンサートだったり、麻雀だったり。

リターンズでも、当時夫だった鴨志田(カメラマン)のカモちゃん同行ロケ
なので、戦地などハードなロケ地もあり、麻雀あり。
この頃から、おかっぱだったサイバラキャラがはげ頭になり、カモちゃんの
奇行が目立ち始め、筆にも荒れがみられるようになり。

V3ではきっちりおかんキャラになっていて、サイバラ変遷が見られる。
私が一番好きな話は、ロッキン・オンに連載されていた4コマ、
「それはちょっといやだ。」のミッキーを倒しに行くミッフィーの話で、最後は
実写でサイバラがディズニーランドに乗り込み、ミッキーに骨抜きにされて
いる回のもの。
サイバラさん、結構無頼漢をきどっていますが、ミッフィー好きのかわいい
おばちゃんであることが判明した、とても心穏やかになったお話でした。

サイバラさんは、やはり天才だと思うなぁ。
(2006.07.06)



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